| 理学療法 |
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| 廃用症候群とは |
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よく「寝たきりは寝かせきりから」と言われておりますが、寝たきりの方を作らないためには、可能な限り体の機能を生活動作に参加させていくことが重要となります。そのため廃用症候群を良く理解していただきたいと思います。
高齢者の介護では、「廃用症候群」を防ぐことが大切であるといわれています。健康な人でも、体を使わないと筋肉の萎縮、関節の拘縮は意外と速く進行します。安静による筋力低下は、1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%にも及びます。一度低下した筋力低下を回復させるためには、長くかかり、1日間の安静によって生じた体力低下を回復させるためには1週間かかり、1週間の安静により生じた体力低下を回復するには1か月かかるといわれます。廃用症候群とは、寝かせきりなどの状態で、心身の不使用・不活発(体や頭を使わないこと)によって起こる機能低下です。言い換えると、ベッド上での過剰な安静による害とも言えます。また、廃用症候群は、筋肉や関節だけではなく種々の臓器に様々な症状が生じてきます。 |
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@意欲の低下やぼけ
体と同様に、頭も使わなければ衰えてくる。世話のしすぎは意欲の低下を招く。また、外部からの刺激や周囲との交流が少なくなれば、ぼけ症状も出やすくなる。
A骨がもろくなる
動かないでいると骨からカルシウムが抜けて骨がもろくなってしまい、骨折しやすくなる。
B食欲がなくなる
動かなければ食欲がないのは当然のこと。その結果栄養状態が悪くなれば、抵抗力が低下し、風邪を引きやすくなったり、床ずれができやすくなったりする。
C便秘
からだを動かさないと胃腸の動きもにぶくなり、便秘を招く。便秘は食欲不振を助長する。
D関節が動きにくくなる
手指やひじ、ひざや足首など、全身の関節がサビついて動きが悪くなり、ひどくなると固まってしまう。
E床ずれ
長い時間同じ姿勢で寝ていると、皮膚が圧迫されてくずれていく。一度できると治りにくく、ひどい場合には骨が見えるほどになることも。
F筋力が弱くなる
筋肉をまったく使わないと、1日に3〜5%ずつ筋力が低下する。
G肺炎
呼吸運動が低下して、たんを出す力が弱まっているため、ちょっとした風邪でも肺炎を起こしやすい。お年寄りの肺炎は命にかかわることも。
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廃用症候群を防ぐには?
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廃用症候群を予防する上で家庭ではどうしたら良いかと言いますと、生活全般の活性化が要です。
1. 歩行の困難な方であっても、昼間は出来るだけ横になるのを避け、座位を保っていることです。(極力不必要な安静は避ける)
2. 身の回りのことを出来るだけ自分の力で行う(立位姿勢・歩行を積極的に!)
3. 毎日、リハビリテーションにより手足の運動を継続することです。
何も難しいことではありません。明日から実践してください。家に閉じこもらず、ぜひ外出する機会を持ちましょう。
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| 自立的介護のすすめ |
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老年期にさしかかっている方を支える介護者は、リハビリ的な立場から「自立的介護」をして欲しいと思います。普通、介護と言いますとお世話をするだけという感じですが、特に老年期の方を介護する場合、この自立的介護という立場を取っていただきたいなと思います。具体的に自立的介護を説明します。自立を目指して介護するというのが目的ですから食事を例にとってみますと、お年寄り本人がひとりで食べたがるが、よくこぼすし時間がかかるので、つい手を出して食べさせてしまう。そういったことは介護ではあるけれど自立的介護ではないわけです。音楽をかけるなり、ゆったりした気分で楽しい雰囲気作りをして、本人の好きな物あるいは食べやすい物を用意して、お年寄りに自分で食べてもらう。それが自立的介護ということになります。その時にスプーンを時々落とすとか、震えが出て持ちづらそうだといったら、スプーンの柄を太くするというのも介護する上での工夫で必要なことだと思います。この自立的介護というのは発想の切り換えというか、少しアイデアを必要とする部分があると思います。
トイレの場合も、おむつを当てるのは簡単です。でも自立的介護の立場からは、ポータブルトイレの使用ですとか、どうにかしてシビンを使えないか、シビンを置く場所を工夫すればシビンを当てられるんじゃないかとか、そういうふうにして一緒に工夫して考えてあげて欲しいと思います。
住まいについても、本人が動きやすいように手すりを付けてあげるとか、滑りにくい床にするとか、段差を取り除くとか、便器の高さも立ち上がりやすいように高さを調節して付けるとか、ベッドから立ち上がれるという場合にはベッドを使うようにするとか、椅子も高さによって立ち上がれたり立ち上がれなかったりしますから、本人に合った立ち上がれる高さ、しかも介護者も楽な姿勢の取れる椅子などを工夫してあげて欲しいと思います。そうすることによって介護者の方も効率が上がりますし、本人も自立につながるということで、日々の介護の仕方に工夫を取り入れていく姿勢が、この廃用症候群の予防にはとても大事なことだろうと思っています。
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